
少子高齢化が進むなかで、世帯多様化の時代がやってきました。
世帯の変化は「家」に対するアプローチを大きく変えてきています。
憧れとして語られていた「200m2住宅」がもてはやされていた10年ほど前までは、部屋数だけを多くし、家はステイタスなんだと必要以上に大きな家を、それも新建材だらけで建てている人がたくさんいました。
最近、部屋数だけが多く決まりきった間取りの家に対して、猛烈に反発している世代がいます。リタイヤした高齢者と若い施主層です。
「暮らすための道具」である「家」を、自分達のためだけに設計し、自分達だけで使いこなそうとしています。
これからは、暮らし手である「自分達」を中心にした、自己完結型の「家」が求められてきます。
リタイヤした高齢者や若い施主層には予算にも限界があります。限られた予算の按分、プランづくりのポテンシャル、ディティールの経験、頭の中のイメージだけで浮き足立ってしまう施主への提案、それらの対応が十分でなければなりません。
必要なものさえあれば家は小さくていいと考え、いらないモノを買わない勇気も大切なのです。
小さな家で大らかな暮らしは堪能できるのです。
家が大きいというだけで、のびのびと暮らせ、家中がすっきりと片付くと思ってしまうかもしれません。しかし小さな家は大きな家をただ縮小したものではありません。さらに暮らし手の未来を受け止める「柔軟な道具」でなければなりません。